反省ある毎日を送る

2020.11.03
    


いよいよアメリカ大統領選挙の投票日。日本時間で本日夜から投票が始まります。

個人的には、バイデン氏に勝って欲しい、というか、トランプ氏に勝って欲しくありません。

日本の国益を考えると、民主党政権よりも共和党政権のほうがいいのですが、ここでトランプ氏を勝たせてはいけないと思うのです。


仮に再選を果たせば、あの‟やんちゃくちゃ„ が余計に調子に乗りますし、自分さえ、自国さえ良ければいいという「利己的な考え方」が米国発で世界中にますます波及していきかねません。

それにより、‟第3次大戦勃発„ なんてことも無きにしも非ずです。


お互いが「利他の心」を持って相手に接しないことには世の中は決して上手くいきません。

ここは、ひとまずバイデン氏に勝利を収めてもらい、4年後に別の大統領候補で共和党に政権を奪還してもらう・・・、個人的にはそれが望ましいと思います。


さて、結果やいかに!? 世界中が固唾をのんで見守っています。



さて、本題。

以前、盛和塾(昨年12月末日をもって閉塾)で学ばせて頂いていた際に、稲盛和夫塾長(京セラ名誉会長)が時折語っておられたのが、日々反省を繰り返すことの重要性です。

また、前回のブログ記事 『社長の約束』 の7番目に「常に反省する」旨を記しました。

そこで今回は「反省ある毎日を送る」をテーマに記してみたいと思います。


私たちは毎日、知らず知らずのうちに様々な判断を下し、それに基づいて発言をし、行動をしています。

考えてそれを行なう場合もあれば、無意識のうちに行なっている場合もあります。

誰しもが聖人君子でない以上、誤った判断・発言・行動を行なうことが必ずあるはずです。

それを、毎日見つめ直してみる癖をつけようということです。


自分の発言や行動、それが果たして「人間として正しかったのかどうか」を絶えず真剣に考える。

そして、もしも自分勝手で少しでも卑怯な行動・発言をしていたことに気がついたら、「自分だけのことを考えるな」「正しいことを行う勇気を持て」と自分に言い聞かせる。

そんな感じで、常に自分を戒めながら生きていくようにするのです。


このような反省を日常的に繰り返していると、間違いを犯す前に、そんな自分の心に気づくようにもなり、誤った判断をしなくなるものだと稲盛塾長は仰いました。


同時に大事なのが、「謙虚さを忘れない」ということです。

例えば、若いときに努力を重ねて自分を磨き、数々の武勇伝を持ち、大きな成功を成し遂げた人物であっても、いつの間にかその成功におぼれ、横暴になり、「昔はあんな人じゃなかったのに・・・」と周囲から言われることがあります。


人間は、いとも簡単に名声に甘んじてしまうものなのです。

いくら自分を高めることができたと思っても、常に謙虚さを保ち、常に反省し、常に学ばなければ、元の木阿弥(もくあみ)になってしまうというのが、残念ながら人間の本質です。


忙しい毎日を送っている私たちは、その忙しさの中で自分を省みることを忘れ、ただやみくもに仕事をこなすだけで一日を終えてしまいがちですが、そのような日々を送るだけでは、決して自分の人間性を向上させることはできません。


自分の心を高めようと真剣に思うのなら、「常に謙虚であり続けること」と「自分に対する厳しい反省」が必要なのです。


そういう姿勢で人生を送っていれば、仮に窮地に陥ったときであっても周りがバックアップしてくれたり、多くの協力者が出ることでしょう。

逆に、慢心で自己主張の強い人、利己主義の人には真の協力者は出ません。


幸せな人生を送りたいのであれば、常に謙虚で、反省を重ねる・・・

「誰にも負けない努力をする」等、他にも大事な要件がありますが、「反省ある毎日を送る」ことなくしてそれは叶いません。

私も改めて肝に銘じたいと思います。



まぁ、無理だとは思いますが、トランプ氏にも「反省のある毎日」を送って欲しいものです・・・。(^^);


写真は、先月訪れた熊野那智大社別宮「飛瀧神社」の鳥居です。

向こうに見えるのは、“日本三大名瀑” の一つ「那智の滝」です。

「反省」という言葉から何気に「滝行」をイメージしましたので採用させて頂きました。