叱る

2024.02.03
    


上司からこっ酷く叱られたとき、「なんで自分ばっかり・・・」 と思うようなことは、誰もが経験があるのではないでしょうか?

でも、叱ってもらえるということは “有難いこと” だと認識することが大切です。


よく考えれば分かります。

叱る側も、叱ることによって随分とパワーを消耗するわけです。

できることなら叱りたくないわけです。


でも、叱る・・・。

これは、部下(相手)に対して期待をしているから、部下(相手)に成長して欲しいと願っているからに他なりません。


よく、「叱られなくなったら終わりだ」 と言われます。

実際のところ、何も言われなくなったら見捨てられたようなものなのです。

ですから、叱られたら “感謝” をしなければなりません。


また、叱る側としても意識しなければいけないことがあります。

それは、叱るのは「結果」ではなく「行動」だということ。

結果ばかり叱られても、部下(相手)は行動をどのように変えたらいいのか分からないことが多いものです。

ですから、叱るべきは「行動」

結果が出る前のプロセスを叱るようにしなければならないということです。


そして、“叱る” ということが “怒る” になっていないか検証してみることも大切です。


では、「叱る」と「怒る」は、どう違うのでしょうか?

「叱る」は、部下(相手)の成長を願って “相手中心” に考えているのに対し、「怒る」は “自己中心” で自分の感情に任せているというところが決定的に違うところであります。

叱る側は、それが 「怒る」 になっていないか、充分に注意をしなければなりません。


随分と偉そうなことを書いてしまいましたが、私自身に対する戒めの意味を込めていますので、どうぞ悪しからず・・・。



今日は2月3日「節分」ということもあり、「鬼」の写真を掲載させてもらいました。

大須観音(名古屋市)の “赤鬼” です。☝️👹

大須観音では、伊勢神宮から授かった鬼面が寺の宝となっているため、「鬼は外」は禁句となっていて、「福は内」の掛け声のみで豆まきをするんですよ・・・。


“鬼の形相” という言葉がありますよね。

これは怒りがマックスに達したときの顔つきで、鬼面を思わせるように殺気立っているさまを言うわけですが、「叱る」という場合であっても、それが『相手の人生に係るようなこと』であるなら、ポーズとして “鬼の形相” で臨むことも必要だと思います。