念ずれば花開く

2023.01.30
    


念ずれば、花開く」、この言葉は仏教詩人である坂村真民(さかむらしんみん)さんの詩の一節に出てくる言葉であり、あの野村克也さん(故人/元ヤクルトスワローズ監督)が “座右の銘” にしておられた言葉でもあります。


これは、ただ念じていれば(じっとお願いをしていれば)夢が叶うといった単純な意味ではありません。

この言葉の本当の意味は、「何事も強く念じて、一生懸命に努力を重ねれば、自ずと道は開けていく、夢や目標が叶う」ということであります。


補足ですが、「念ずる」は「思う」よりずっと強い言葉であり、野村監督は、どんな選手に対しても「目的を明確にし、強い動機づけを持ちなさい!」と指導しておられたとのことです。


また、別の視点でいきますと、「念」という字は「今」と「心」から成っています。「目の前にあることにを込める」、つまり「目の前のことに一生懸命取り組む」ということです。

ですから、「今」を大事に生きることが、成功(成幸)には欠かせない、ということなのです。


ああだ、こうだと不満を口にするのではなく、「いま自分にできること」を一生懸命、確実にこなしていく。 このことが自分の夢や目標実現に繋がっていくんだ、ということを忘れてはなりません。



写真は、2021年の年末に家族旅行で大分の「臼杵石仏」を訪れた際に撮影したもの。

この写真がケータイの中にありましたので、このタイトルでブログを記させてもらった次第であります・・・。


参考までに坂村真民さんの詩の全文は以下のようになっています。


「念ずれば花ひらく 苦しいとき/母がいつも口にしていた/このことばを/わたしもいつのころからか/となえるようになった/そうしてそのたび/わたしの花がふしぎと/ひとつひとつ/ひらいていった」