有意注意(ゆういちゅうい)

2020.08.02
    


東海地方の「梅雨」も昨日やっと明けました。ほんと長かったですね・・・。

当地は6月10日に梅雨入りしましたので、1か月半を超える梅雨期間になったわけです。

平年ですと大体7月21日頃に明けていますので、11日ほど遅い、昨年と比べると8日遅い “夏” の到来です。

今年はコロナの影響で2月下旬から「仕事」も「プライベート」も多くの行事がキャンセルとなり、「虚しさ」・「喪失感」を抱いたまま過ごしてきて、気づけば夏、それも “真夏” です。


昨日、梅雨が明けて私たちの気持ちも多少晴れやかになりましたが、“コロナ明け” はいつになるのでしょう? その折には、とてつもなく晴れやかな気持ちになるんでしょうね・・・。


まだまだその道のりは遠そうですが、いつ何時とも「笑顔」だけは忘れることなく、顔晴(がんば)っていきましょう!! (^^)v



本日用いた写真は、先日我が家のベランダから撮影した西の空。

「あっ、これは絵になる!」と思い、思わずパシャッ!!

綺麗でしょ・・・。 梅雨末期の夕方の空、“雲海のごとく” です。



では、本題に入らせてもらいます。

ここまでは前置きです。


この 【社長ブログ】を再開して、今日で17回目の記事投稿となります。

再開してみて改めて感じるのが、以前(ブログ再開する前)よりも “注意力” が高まったということです。

毎日の生活の中で「ブログネタ」を探している自分がいるのです。

ブログ投稿時には必ず「写真」も添付することになっていますので、その対象物となるべき物も常に探しています。


さて、以下に記すのは何かの研修に参加した際に行なわれた実験です。

以前にも紹介させて頂いたことがありますが、再度いきます。


講師の先生が 、「それでは皆さん、目をつぶってください。私が合図をしたら10秒間で出来るだけ沢山の “赤いもの” を探してください」 と指示をします。


「はい、目を開けてください」と言われて目を開けると、 “赤いもの” が次から次へと目に飛び込んでくるではありませんか! これには凄く驚きました!!


これが今日のテーマ、『有意注意』 というものです。


この言葉、盛和塾(令和元年12月31日閉塾)で学ばせて頂いていた際に稲盛和夫塾長(京セラ名誉会長)から教えて頂いたものであります。


参考までに、『有意注意』 の反対語は 『無意注意』。『無意注意』 は、音が出る方向に反射的に反応するだけのことで、無意識の生理反応に過ぎません。


これに対し、『有意注意』は「目的を持って真剣に意識や神経を対象に集中させること」をいいます。 この集中力は、“思いの強さ、深さ、大きさ” から生み出されるものであり、成功している人は皆 『有意注意』をしていると言われます。


『有意注意』、これは常日頃から訓練をすることで誰もが身に付けることができます。

私もこのブログ再開を機に、これを改めて習慣化したいと思います。

日常の『有意注意』の習慣が、経営で言うなら、「いざ」というときの判断力を左右しますからね・・・。


皆さんも一度試してみて、そして、それを習慣化されてみては如何でしょう。

当社の社員においては是非とも習慣化して欲しいです。


会社で起こる様々な事象は、たとえそれが大したことのないもの、小さいものに見えたとしても、実は非常に重要なことであったりもします。

また、常日頃から神経を集中させていると、自身のセンサーが磨かれ、仕事上のミスも減るどころか、とんでもないアイデアが閃いたりもするかもしれません。


例えば、朝、新聞を読んだりする際に漠然と目を通すのではなく、社内での会話(朝礼時とか)や顧客との商談時の雑談で用いられるようなネタを仕込むように心がけるのです。

1つではなく、3つと決めて必ず仕込む、そんな習慣づけをするのはどうでしょう・・・。


こうした『有意注意』の習慣を通じ、研ぎ澄まされた神経や洞察力を身に付け、常に正しい判断ができる者、そんな “切れ者” を目指したいものです。



参考までに・・・

京セラフィロソフィ】では、『有意注意』について次のように記されています。


目的をもって真剣に意識を集中させることを有意注意といいます。私たちはどんなときでも、どんな環境でも、どんなささいなことであっても気を込めて取り組まなければなりません。最初は非常に難しいことのように見えますが、日頃、意識的にこれを続けていると、この有意注意が習慣になってきます。そうなれば、あらゆる状況下で気を込めて現象を見つめるという基本ができていますから、何か問題が起きても、すぐにその核心をつかみ、解決ができるようになります。