中国仏教で『知足常楽』(ちそくじょうらく)という言葉があります。
「足るを知る心があれば、常に楽しく、気持ちも楽になれる。常に楽しければ、その結果として素晴らしい人生を歩んでいける」という意味です。
人間誰しも “我欲” があります。私もバンバンあります。
でも、この我欲が全く無ければ生きていくこと自体できませんので、あって当たり前なのです。
しかし、極力それを自制することが大切です。
足るを知らない人は、常に「不平不満」をこぼします。
欲望が一つ満たされても、次から次へと新たな欲望が生まれてくるからです。
人間の欲望にはきりが無いので、それが不平不満へと繋がっていくのです。
では、なぜ不平不満が出てくるのでしょうか・・・?
それは「人と比べる」ところからくるのだと思います。
自分自身が持っていないものを人が持っている時に人を妬み羨む気持ちが起こり、人と比べて自分の現状に満足できずに足りないと感じるところからくるのではないかと思います。
また、物事が自分の思った通りにならなかった場合や自分の気持ちを人が理解してくれることを勝手に期待し、人がそれに応えてくれなかったりすると不平不満が出てきたりするのです。
要するに我欲にとらわれ自己中心的な状態のときに不平不満が出てくるのです。
しかし、このように感謝することを知らず、足ることも知らず、心が欲望の虜になり不平不満に支配されていけば、結局のところ、自分の魂を損ない、心を貧しく卑しいものにしていくのです。
日常生活の中で不満を探そうと思えばきりがありません。
しかし、不満を探す毎日を送るより、足るを知って感謝する毎日を送ったほうがずっとストレスもないし、幸せではないかと思うのですが如何でしょう・・・。
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自分で読み返してみると、何か随分と偉そうなことを綴っていますね。
さも私自身は出来ているかの如く・・・・。
でも、決してそうではありません。全然ダメだと感じています。
なので、盛和塾在籍時に稲盛塾長から学ばせて頂いたことを私なりに要約、自分自身を戒める意味で記させて頂きました。
参考までに、以下は稲盛和夫塾長(京セラ名誉会長)の言葉です。
「これだけでも十分ではないか」という、足るを知る心によって初めて、人間は幸せを感ずることができる。そうすれば、今自分が生きていること、そのことに対しても心から感謝をすることができる。
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