雑談の有益性

2022.10.26
    


おはようございます。今日は今から名古屋マリオットアソシアホテルに出向きます。当社が加盟している 公益社団法人全日本不動産協会・公益社団法人不動産保証協会 の『中部・北陸地区協議会』(愛知・岐阜・三重・静岡・長野・石川・富山・福井)の役員として「運営委員会」に出席するためです。


昨日は昨日で、公益社団法人不動産保証協会 の「取引・苦情処理業務指導者研修会」に愛知県本部(全日愛知)の取引相談委員長の立場で出席させてもらっていますし、何かとこの時期は協会活動に従事することが多くなっています。


↓↓↓↓ 昨日の研修会冒頭で挨拶を述べられる同協会の秋山理事長です。


昨日の研修会の名称ですが、読者の皆さんは何とも思われませんか?

私は、この名称についてかねてから違和感を覚えています。

“苦情処理” ではなく、“苦情対応” と表現した方がいいのではないか? と思うのです。

以前、この件について会で発言、変更を提案したことがありますが、周りの方々はさほど違和感も感じないようで、ずっとこの名称での研修会となっています。

対応” と言ったほうが「聞こえ」も絶対にいいと思うのですが如何でしょう・・・。



では、この辺で本題へと移らせてもらいます。

今日は、先日の採用面接で一人の求職者から受けた質問に対し、私が回答したこと、『雑談の有益性』について思うところを記させてもらいます。


職場内において、「勤務中の雑談はよろしくない」というのが一般的な考え方でありましょう。

しかし、仕事に関すること以外には何の会話も無い “シーン” とした職場・・・、そんな職場って楽しいですか? 度を越した雑談は慎むべきだと思いますが、ある程度の雑談は必要だと思うのですが如何でしょう。


あくまで “チーム” で戦っている(仕事をしている)わけですので、『お互いのことを知る』という意味でも、また、『業務上の無駄を省く』という意味でも、“節度ある雑談” は必要だと思うわけです。


『業務上の無駄を省く』と言われても、ピンとこない方もいらっしゃるかも知れませんね。逆に、「雑談している方が時間の無駄だろ」と思ったりして・・・。


私が言わんとすることは、こういうことです。

お互いが、今どんな仕事をしているかを把握し合っていれば重複業務がなくなるのです。当社の業務で言えば、誰かが法務局へ謄本を取得に行く予定があるとしましょう。別の誰かも法務局に用事があったような場合、その事実、その日の行動を知っていたら、どちらか一人に任せることもでき、もう一人は他の仕事に時間を使えるわけです。


モスバーガーの創業者である櫻田慧さんは、社内各部署の雑談を重視しておられたようで、各部署のリーダーには「雑談を通して、スタッフの関心事項を詳細に把握しておけ!」という指示を出していたのだとか・・・。


いかに中小企業といえども、経営者が社員各人の関心事項を把握するのは難しいことかもしれません。私自身も、社員数が30名にも満たない小さな会社でありながら全然出来ていないと思います。

しかし、社員が「いま、何を考えているか」を把握することは、経営上の大きな問題でもあるわけです。あるビジネス書には、この点について無頓着なようでは “経営者失格” とまで記してありました。


これは何も経営者に限ったことではありません。

当社の各部門のリーダーには、この点をよく理解して組織運営にあたってもらいたいと思っています。

そんな意味では、(節度ある)雑談をしやすいよう、リーダー自らが「ユーモア」のセンスを磨いたりもしながら、そういう雰囲気を職場に醸成していくことが必要となってくるのでありましょう。

得手不得手を言っている場合ではなく、それも大事な仕事の一つと認識しておくことが大切だと思います。


※今日の写真は、前回のブログで掲載し忘れた「デゴイチ」(D51型蒸気機関車の運転席です。津和野駅(島根)に展示してあるこの機関車は、昭和48年9月に山口線現役時代最後のSL列車「さよならデゴイチ号」をけん引した「D51型194号機」であります。