顔と名前を覚える、覚えてもらう

2021.08.20
    


写真は、いのや商店の牛乳パン。新潟県糸魚川市の “ソウルフード” の一つと言ってもいいようなものです。糸魚川市内のスーパーは勿論、糸魚川駅でも販売されています。

牛乳を練り込んだフワフワのパン生地にバタークリームをサンドしたシンプルなパンで、何だか懐かしい味がします。


その味もさることながら、人々の心を惹きつけるのは、そのパッケージング、袋の絵柄です。

一体これは誰が描いたんだ!? と言いたくなるインパクト大の少年と少女、牛のイラストが “昭和レトロ” を感じさせてくれます。


実はこの牛乳パン、妻の実家からお盆休みの間に送られてきたものなんです。

例年ですと、お盆休みには妻の実家(糸魚川市田屋)に遊びにいくことの多い我が家ですが、昨年に引き続き今年も断念・・・。

そんなこともあってか、義母が畑で採れた野菜や糸魚川特産の「えご」、漬物、ヨーグルト等を送ってきてくれたんです。高校生の次女への「お小遣い」も同封されていました。

※「えご」とは、日本海で採れた海藻のエゴ草を使った伝統食。妻の好物なんです。

お父さん、お母さん、ありがとね!!


糸魚川市民の中に写真の「イノヤの牛乳パン」を知らない人はいないと思いますし、観光客でも一度これを目にし、食べた人は決して忘れないと思うのです。

今日は、それに通じるテーマでブログ記事を記させてもらいます。

以下、今日の本題です。


ビジネスの世界では「顧客の顔と名前を覚える」ということが極めて大事。“ビジネスの基本” とも言えます。

以前、当社が小売業をしていた際、高級婦人衣料を扱っていたブティックの店長だったKさんは一瞬にしてお客様の顔と名前をインプットしていました。

新規のお客様が2度目の来店をされた折りには、たとえその来店が2年ぶりであっても「いらっしゃいませ、○○様」とお声がけをしていました。

当然、お客様はビックリ。感激されるお客様も多くいらっしゃいました。


当時、私はそれを彼女の「才能」だと思っていましたので、その秘訣について本人に尋ねることはありませんでしたが、最近、とある雑誌の中に “その道の達人” が語った回答らしきものを見つけました。


もっとも簡単なのは、有名人の誰かに似ているというケースのようです。

私で言うなら「阿部寛」に似ているとか・・・。

ごめんなさい。図々しいですよね。(^^;

じゃあ、「坂上忍」に似ているとかです。


とにかく顔の特徴からインプットするということです。

顔の特徴、 私で言うなら 「顔がデカイ」、「目がデカイ」、「左頬に大きなホクロがある」といったところでしょうか・・・。

その他、眼鏡の特徴であったり、声の質、喋り口調なども一緒に覚えるのだそうです。


それと、来店された折り、接客時にはお客様の名前で話しかける、その名前を反復することによって覚えていくのだそうです。


これら記してあったことは、ある意味「当たり前」と言いますか、特別驚くような回答ではありませんので、やはり「才能」によるところも大きいのかもしれません・・・。



また、もし自分が「営業マン」であるなら、「自分の顔と名前を相手に覚えてもらう」ということも極めて重要となりますよね!


そのためには、ネームプレートやネックストラップで従業者証明書のようなものを首からぶら下げて、相手の目に触れるようにするということも一手ですが、もっと大事なのは、とにかく相手に自分を印象づける、インパクトを与えることでしょう。


では、どうやって印象づけるか?


いろいろ手立てはありますよね。

もちろん、「見た目」も大事。でも、ただ目立てばいいというものではありませんし、清潔感あふれる爽やかさのようなものが大事でしょう。


また、その「行動」から好印象を与えることができますよね。

相手の期待を上回る “クイック・レスポンス” で驚きと共に好印象を植え付けることができますし、初期対応の段階ならば、真摯に相手の話に耳を傾けることでもそれは可能となります。

「話し上手よりも聞き上手」と言われるように、相手の話を相槌を交えながらシッカリと聞く、そんなことでも相手は好印象を抱いてくれるでしょう。


また、会話の際は表情豊かに、そして、相手との会話の中で共通点を見つけ、そこを深堀りしていくことによって親近感を抱いてもらうのも効果的だと思います。

それと、お世話になったら「お礼のメール」や「お礼状」を記すことも大事ですよね。


一朝一夕に結果を求めてもそれは無理があります。

兎にも角にも相手との接触頻度を増やしたり、継続的に自分自身を発信し、顔と名前を覚えてもらうことが大事なんだろうと思います。

そういう意味でいうと、私が記しているブログやツイッターなどもその目的を果たす手段の一つだと言えます。


とにかく「お客様の名前と顔を覚える」、同時に「自分の名前と顔をお客様に覚えてもらう」。

これが営業の世界で成果を出す第一歩、“基本中の基本” です。

「できていないなぁ・・・」と感じた方、特に当社スタッフでそのように感じた人は、意識してそれを実践していって欲しいと思います。 意識さえすれば必ずできることですから・・・。