【渡辺の本棚】 「人生を〇(まる)洗い」

2009.09.29
    

最近私が読んだ本の中で、私の心に残った一冊、皆さんにも是非オススメしたい一冊を取り上げ、これを【渡辺の本棚】と題し、このブログ内で適宜ご紹介させて頂こうと思います。  今回は、この一冊、『人生を〇(まる)洗い』(名取芳彦著・経済界)です。 私がこの2ヶ月間(8月・9月)で読んだ本は、経営者向けの本、マーケティング関連の本が多かったのですが、そんな中でこの本は、経営者に限らず、一般の社会人の皆さん、定年を迎えられた皆さん、どなたの心にも響く一冊ではないかと思います。 実はこの本、真言宗のお坊さんが書かれた本なのです。  『般若心経』の手引書のような本なのですが、『般若心経』の内容とその本文の土台として使われている「物の見方」・「考え方」を表す語句一つ一つについて、僧侶として生きる筆者の体験談を盛り込みながら、とても分かり易く解説がなされています。 過去に徳川家康が述べたとおり、”人生は重い荷物を背負って歩くようなもの”です。私たちは、「地位」・「世間体」・「生活力」・「財産」などを荷物の中に詰め込んで、その大きさや重さに悩み、苦しみ、汗して生きています。 『般若心経』は、その荷物の正体は何であるのか、そして、悩み・苦しみというものはどういうものなのかを解き明かしてくれるものなのです。 また、解き明かすだけではなく、これからの人生で、下を向いたり、後ろをふり返ることなく、胸を張って笑顔で爽やかに生きていく、そのための”陳列棚”のようなものだと筆者は言っています。 私は、先月にこの本を一度読み終えたのですが、どうしてももう一度読みたくなり、昨日一日で一気に読み直しました。 サブタイトルには、「読めば心が軽くなる日本一やさしい般若心経」とあります。まさにこのフレーズがピッタリの一冊です。