【渡辺の本棚】 誰も教えてくれなかった「運とツキの法則」

2011.10.10
    

本日ご紹介させて頂きますのは 『誰も教えてくれなかった運とツキの法則』(林野宏/著・致知出版社)です。
本書は “カード業界の革命児” として知られるクレディセゾン社長の林野宏(りんのひろし)氏が、幼少時から独自に研究を続けてきたという 「運」と「ツキ」 について、その全てを語り尽くしたというもので、サイバーエージェントの藤田晋社長、マネックス証券の松本大社長、GMOインターネットグループの熊谷正寿代表ら、著名人のプログにおいて推薦された一冊であります。
 
「運」や「ツキ」というものは確実に存在するということを前提に、その「流れ」を主体的に捉えて、それを見極める方法等についての解説が分かり易くなされているのが本書であり、私自身も一読してみて、いくつかの “気づき” をもらいました。
 
今日はその中から、一点に絞って触れさせてもらいたいと思います。
それは、「仲間と群れたがってはいけない!」 ということ。
 
もちろん、仕事は自分一人で出来るものではなく、一緒に働く仲間(チーム)が必要であるということは言うまでもありません。
しかし、人間というものは弱いものですので、困ったときなどにはどうしても周りに助けを求めたくなってしまうものなのです・・・。
そんなときに、前向きなアドバイスや手助けならともかく、得てして日本のサラリーマン社会では “傷の舐め合い” になってしまうことが多いのです。
 
林野氏も語っておられますが、「競争社会の真の意味は、ライバル他社との競争が激化するというだけでなく、同僚やチームのお互いがライバルになるということです。低いレベルでお互いをいたわるのではなく、高いレベルで叱咤激励し合い、より高みを目指す必要がある」わけです。
 
「運」と「ツキ」というものは、100%能力を発揮する努力をした人にしか訪れないもので、「運」と「ツキ」に恵まれたいと思うのであれば、自分をごまかさないこと。決して、他力本願では「運」と「ツキ」はやってこない ということを改めて認識させて頂いた次第です・・・。