やはり基本は「人対人」、だったら・・・

2020.06.28
    

上の写真は、一昨日26日(金)に東京へ出張した際に利用した東海道新幹線車内(自由席)の様子です。朝9時台に名古屋駅を発車した列車です。

この日は「県をまたぐ移動」が可能になってちょうど1週間を経過したところでしたが、この有り様です。街中(まちなか)には随分と人がくり出す状態になっていますが、長距離移動となると皆さん(個人も会社も)まだまだ慎重のようです。


ちなみに下の写真は、3月18日(水)のほぼ同時刻の新幹線車内。前回東京へ出張した際のものです。今回と同じ2号車(自由席)の出入り口ドア付近の座席から撮影したものです。

二つの写真を比べてみて下さい。乗客の数は大して変わっていません。少し増えた程度です。

安心して出張したり、旅行に出かけられる日が早く訪れると良いですね・・・。

ワクチン開発がホント待たれます。


さて、ここから今日の本題に入ります。


『新しい生活様式』・・・、私はこの言葉が好きではありません。妙に違和感を覚えます。

「勝手に人の生活様式を決めんでくれ!」、「そもそも今後、これがずっと続くのかい?違うでしょ!」、、、そんなふうに思ってしまうのです。


『当面の生活様式』・・・、これが正しい表現ではないかと思うのです。


私は、このコロナ騒動もワクチンと治療薬ができさえすれば「終わり」だと思っています。


実際、交通事故に遭う確率のほうがコロナになる確率よりはるかに高いですし、インフルエンザで命を落としている人のほうがコロナで命を落とす人の数より多いのです。

単に、薬が無いからこんな騒ぎになっているだけです。



今回のコロナ騒動を受けて、「テレワーク」を今後も継続、中にはこれをビジネススタイルの基本に据えることを発表している会社もあります。


でもどうでしょう? 本当にそれでいいのでしょうか・・・!?


私は違うと思うのです。絶対に違います!!


コロナ感染拡大のピーク時、全国に緊急事態宣言が発令されていた頃は、仕事の相手方(取引先)もウイルスを持っているかも知れない人との接触を避けたいので、オンラインでもそこそこ商談ができた(できているんだ)と思うのです。

でも、コロナ終息後にこの方法でライバル会社に勝てますかね?


「効率」ばかりを重視するあまり「人間関係」が希薄なったらどうでしょう・・・。


テレワーク(オンライン)を用いれば、従来かかっていた出張(移動)に有する時間も無くなります。確かにその分、営業マンの時間は浮くわけです。


ですが、他社がわざわざ出張して商談に来ているのに、片やテレワーク。

私だったら、わざわざ来てくれている方に情が沸きます。


他社の追随を許さないような技術力や余程の商品力を有していれば、それも関係が無いのかもしれません。

でも、商談中に言葉の綾とかでギクシャクした雰囲気になったり、話がこじれるような場面に遭遇した場合に、その際のリカバリーは相対していないと難しいです。

‟ブチッ!” と回線を切られたら、終わりです。

そもそも相対していたら、そんな感じになる前にフォローができていたかもしれません。


営業の世界では、「物を売る前に自分を売れ」という言葉もあるように、人間関係の構築・維持が大切だと思うのです。


皆さんが行なっている商談においても(特にデキル営業マンの商談の場合)、トータルの面談時間が1時間だとしたら、本題に有する時間は10分か15分で、残りの時間は雑談をしているケースが多いはず。その雑談を通じて自分という人間を相手方に知ってもらうことが重要なんです。


職場内でもそう、上司と部下、従業員同士が直接、かつ頻繁に顔を合わせていたほうが円滑な人間関係が築けるはずです。


当社も現在、拠点間メンバーで行なう会議は全てオンラインを用いていますが、今の時期だからそうしているだけ。コロナが終息した暁には、従来の相対式に戻します。

そうでないと、私が望んでいる会社にならないと思うのです。


「テレワーク」は、いざというときに用いるべき “手段” の一つに過ぎないのです。

何でもかんでもオンライン、これは絶対に違います!


今回、テレワークを仕事のメインスタイルに変更した会社も、何年か経過したときに気づくのだと思います。

人間関係の希薄化に、そして、それによって起こりうるネガティブな側面に・・・。


やはり、基本は「人対人」。だったら、相対(あいたい)であるべきです。

私はそう確信しています。