一隅を照らす

2010.02.26
    

今日は、 『国府宮はだか祭』 が行われます。

例年、はだか祭の日は寒~い日が多く、地元では、「はだか祭が終わると春が来る」といわれて
いるくらいです。
ところが、今日は『はだか祭』の日とは思えないほど暖かな気候です。
暖かいのはいいのかもしれませんが、今日は生憎の「雨」。
“はだか男”や観客の方にとっては気の毒な天候です。
 
今月は、寒波が押し寄せ、雪が降るような寒い日があったかと思えば、最近は4月並みの気候
の日もあり、訳が分かりません・・・・。
 
 
さて、いきなり話題を変えさせて頂きますが、
昨年来、私は仏教関係の本を手にすることがよくあります。
著者の宗派は関係なく、「いいことが書いてあるなぁ」・「分かりやすそうだなぁ」と思うものを手に
します。
就寝前に読むようにしていますが、凄く良いですよ・・・・。 心が安らぎます。
 
そこで、今日は仏教用語の解説です。
 
皆さんは、「一隅を照らす」 という言葉をご存知でしょうか?
   
これは天台宗の開祖である最澄の教えの中にある言葉です。
 
ここでいう”一隅(いちぐう)”というのは、いわゆる世の中の隅っこ、
日の当たりにくい暗いところや片隅という意味ではなく、
「居るところ」 すなわち 「家庭や職場など、一人ひとり自分の置かれたその場所」 を指します。
 
「その置かれた場において、必要な光を自ら発するようになれ」、
「その場、その状況において役立つ人間、欠くことのできない人間であれ」
                                  という教えです。 
 
私たち一人ひとりが、一隅を照らす志をもって自らを磨き、人格を高め、自分に与えられた役割に対し、一心不乱にベストを尽くし、常に輝ける人間となれたらどうなるか・・・・。
  
そうすれば、家庭や会社や学校の中での存在感のみならず、「地域社会」や「世の中」のお役に立つかけがえのない存在になれるのではないでしょうか。 
 
一度きりの人生、私自身も「一隅を照らす」、そんな素晴らしい生き方ができるよう努めて参りたい
と思っています。