先日のことです。休日に母が自身の玄関先の棚および靴箱の掃除、“断捨離”をしていました。
その時に母が乗っていたのが写真の椅子です。
かなり年季が入った、脚も真っ直ぐになっていない粗雑なこの椅子、実はこれ、私が中学1年か2年の時に、「技術」の授業で作ったものなんです。
現在私は57歳ですので、今から43年・44年前のものです。
ちなみに、このときの技術の先生(G先生)は、私の担任の先生(中3時)でもあり、現在は何と当社がお取引をさせて頂いている賃貸アパート・戸建て賃貸のオーナー様でもあるんです。
私の提案を受け入れてもらい、清須市内で一戸建て賃貸住宅(全4棟)を新築していただいたこともあります・・・。
少し話がそれましたが、戻しますね。
私が結婚した頃、実家でこの椅子に乗って作業をしている母を見たことはありますが、いまだに使っていたんです!!
「物持ちの良さ」には定評のある母、“勿体ない性” で、なかなか物が捨てられません。
数ヶ月前のことですが、私が指を切って出血したので「絆創膏ない?」と尋ねたところ、「あるけど、ちょっと古いやつだで、ひっ付くきゃぁなぁ?」(←名古屋弁で「少し古いけど、くっ付くかな?」の意です)と言って未開封の箱に入った絆創膏を手渡されました。
箱から一枚取り出し、それを患部に貼ろうとしましたが、粘着力は ほぼゼロでした。(^^:
色あせたその箱に記してある製造年月日を見たらビックリ!!
なんと、今から32年前の代物だったんです。w(・・)w
ちょうど私が結婚した年のもので、私達夫婦、そして母本人も大笑いしました。
そんな感じですので、私が中学時代に作った古い椅子をいまだに持っていたとしても何の不思議もありません。
でも、ひょっとしたらそれは “勿体ない性” からではなく、息子に対する “愛情”、「息子が作ったものだ」ということで大事に使ってくれているのかも知れないと思うのです。
母は、8年前に他界した父が身につけていたもので、特に思い入れのあるもの、一部のスーツやジャケットなども今だにクローゼットに入れています。
先日行なっていた靴箱の “断捨離” の際にも、父が最後に履いていた靴や、一緒に旅行に出かけた際に履いていたものなどは、そのまま靴箱に戻していました。
やんちゃな父でしたが、母はそんな父のことが大好きでした。
思い出しては泣きますし、今も父に対する深い愛情を感じます。
それと同じで私に対する思いから、この椅子を捨てないでくれているのかもしれません。
先日、あることで母と口論をしてしまいました。
母の言いたいことを「そうか、そうか」と聞いてあげればいいものを、激しい口調で露骨に反論する私は何と大人気ないのでしょう。情けないことです。
おふくろ、ごめん!
いつもありがとう。 心から感謝してるから・・・
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