今回も当社のフィロソフィー(ウィズコ・フィロソフィー)からです。
今日は【因果応報の法則】を取り上げます。これは盛和塾で学ばせてもらっていた頃、稲盛和夫塾長(故人/京セラ名誉会長)が幾度となく説かれていたお話です。
当社が経営にフィロソフィーを導入した当初か、その少し前あたりですから、平成20年? 今から14~15年前のことだと思います。当時は社内が今のように結束していないと言いますか、退職者も多かったですし、正直グチャグチャの状態でありました。
社員のベクトルを合わせるという意味もあり、月に2度開催していた『早朝社員研修』の場において「フィロソフィー」を取り上げる機会が何度かあったのですが、この項目(因果応報の法則)になると、うつむいたままで頭を上げない社員がいました。
後に、彼は会社を去って行きました。
後から思うと、心にやましいことがあり、“因果応報” だなんて話は聞きたくなし、受け入れたくなかったに違いありません・・・。
「フィロソフィー」を制定、「ウィズコ・フィロソフィー」として手帳化を図った平成20年12月以降も、会社方針に対して不満を抱く面々も存在し、しばらく大変な時期が続きました。
今では当時のような “イケイケ系” の社員はいなくなりましたが、心根のよい、明るく、真面目な社員が勢ぞろい、彼ら・彼女らと楽しい毎日を過ごさせてもらっています。
では現在、「フィロソフィー」が全社的に浸透しているのか? と問われれば、、、
首をかしげたくなるようなことも時折あり、正直なところ「まだまだ」です。
でも、いつしかそれが叶う日が必ずや来ると信じて、粘り強く続けていく所存であります。
さて、思いの外、サワリの部分が長くなっちゃいましたが、以下にフィロソフィー手帳の28ページ目を転記させてもらい、今日のブロク記事とさせてもらいます。稲盛塾長の教えです。
【因果応報の法則】
私たちの人生を形成する要素として二つのものがあります。一つは『運命』。もう一つは『因果応報(いんがおうほう)の法則』といわれるものです。これは、その人の現世における「想い」や「行動」によって作られる業(ごう)がなす現象です。
ここで大事なことは「因果応報の法則」が「運命」より若干強いということです。そのため、私たちはこの「因果応報の法則」を使うことで、もって生まれた「運命」をも変えていくことができるのです。
何も難しいことではありません。人にやさしく、人のために善いことをする、それだけで人生は素晴らしいものになっていくのです。つまり、「善きことを想い、善きことを行う」ことによって運命の流れを良い方向に変えることができるのです。
とは言っても自分の運命がどうなっているのか、誰も知る由も無いですし、善きことをすればよい結果がでるということもなかなか明確な形では現れてきませんから信じられない人も多いことでしょう。しかし、これは10年、20年、30年という長いスパンで見れば必ず結果となって現れてくるものなのです。
※写真は、法隆寺中門・金剛力士像。先月、参拝に出かけた際に撮影したものです。
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