失敗に対する寛容な心

2011.05.09
    

“組織は人”。 社長や経営幹部がいくら 「戦略」・「戦術」 といったものを立てたところで、社長や幹部がいくら 「あーだ、こうだ」 と言ったところで、実際に現場の最前線で戦っているのは社員であるわけです。
ですから、”フィロソフィー” を通じて 「人間力」 と 「組織力」 を高めていくと同時に、社員一人一人の能力向上を図っていかねばなりません。
“指示待ち族” のような社員ばかりになってしまっては、組織の成長はまず見込めません。
社員に考えさせることが大切で、常に 「創意工夫」 をする癖をつけさせることが重要です。
また、業務スキルというものは、机上の理論ではなく、実際の経験を通じて初めて自分のものとなっていくもの。 ですから、どんどんと経験を積ませていくことも重要となってくるのでありましょう。

そして、新たな経験を積んでいく過程においては、必ず “失敗” というものが付いてまわります。
いざ、部下が 「失敗」 をしでかしたような場合に、リーダーがどういった態度で臨むかによって、その部下の成長に大きな影響を与えることになるのだろうと思います。
「失敗」 をしたことに対し、当の本人は責任も感じ、落ち込んでもいるわけであります。同じ過ちを繰り返すことのないように、指導することを怠ってはなりませんが、部下が立ち上がることの出来ないくらいまでの叱責をしてはならないと思います。
そんなことをすれば、部下は萎縮し、チャレンジ精神を持てなくなってしまいます。

“ミスター巨人軍” こと、長嶋茂雄さんはデビュー戦において 「四打席連続三振」 という屈辱的な成績を喫してしまったのです。 そのときに、水原監督が彼を許さなければ、あのスーパースターは生まれなかったかも知れません。
人は許されることで立ち直り、成長していくものなんだろうと思います。
リーダーたるものは、その辺を重々理解しておかねばなりません。
人を育てていくには、失敗に対してもある程度目をつぶる 「寛容さ」 も必要だということを忘れないようにしたいものです。

今日は、”自分自身に対する戒め” の意味も込めて記させてもらいました・・・。
尚、写真は我が家のベランダに咲く「チューリップ」。 パッと見た感じ「バラ」のように見えますが、「チューリップ」なんですって・・・。
あまりにキレイなので用いさせてもらいました。 本文とは一切関係ありません。