敬天愛人(けいてんあいじん)

2024.03.12
    


この国がおかしくなっています。

自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件やダイハツ自動車の認証不正、ビッグモーターによる保険金不正請求や街路樹伐採事件等々、自分勝手・自分本位な考え方が蔓延しています。


今こそ、日本人が本来持っていた「美しさ」、「上質さ」を想い起こす時ではないでしょうか。そんなとびきり美しく温かい心を持っていた人物として今、西郷南洲こと「西郷隆盛」が注目されています。


その西郷隆盛が晩年に好んで書に書いた言葉に「敬天愛人」(けいてんあいじん)というものがあります。

盛和塾・稲盛和夫塾長(故人/京セラ名誉会長)が “座右の銘” とされ、京セラの “社是” にもなっている言葉です。


今日は、当社の社員・スタッフに向けて、この言葉の意味を説きつつ、メッセージを送りたいと思います。


天を敬(うやま)い、人を愛する・・・

天を敬うとは、自然の道理、人間としての正しい道、すなわち天道をもって善しとせよ、つまり、「人間として正しいことを貫く」ことであり、人を愛するとは、己の欲や私心を無くし、人を思いやる「利他の心」をもって生きるべしという教えです。


当社各部署に掲げている『社是』(・思いやりと優しさ、利他の心で正しいことを求め、正しいことを貫く謙虚にして驕らず、更に努力を)は、この「敬天愛人」の意味を列記した形になっているわけです。


今回皆さんにお伝えしたいことは、

愛情が無かったら自分の部署を良くすることはできないよ。 まずは、自分たちの部署を愛して、部署にいる仲間を一生懸命に愛していく。それを徹底していけば必ず良くなっていくよ」ということです。


自分は天によって生かされているのです。

当然、天というものは、人を平等に愛してくれるものなので、一切の私利私欲という欲を離れて、天と同じように、誰隔てなく愛情を注ぎ、そして自らを厳しく律し、無私無欲の人であることを終生の目標とすることが重要なのです。


天を相手にして自分の誠を尽くし、決して人の非をとがめるようなことをせず、自分の真心の足らなさをとがめる。

自己を愛する心を持って人を愛し、自己を許すがごとく人を許す。

逆に、人を責めるが如く自己を責める。

そんな “ 仁愛の人” になることを人生最大の目標とし、努力し続けたいものです。


社員一人一人がこのような姿勢で毎日の業務に当たってくれれば、当社は素晴らしい会社になるはずです。

それこそ、ビジョンとして掲げる “日本一楽しい不動産会社” になれると信じています。