真の個性

2011.09.02
    

ここ数年来、”自分らしさ” という言葉をよく耳にしますよね。 時代が 「個性」 を重んじる風潮になってきているということなのでありましょうが、その意味するところを履き違えないようにしたいものです。
人間はどうしても自分の都合のいいように物事を解釈しがちです。
仮に、そんな誤った認識のまま年齢を重ねていってしまうと、折角の人生を台無しにすることにも繋がりますので、一早くその本来の意味を理解し、それを頭に叩き込んでおくことが大切です。
 
野村克也氏がその著書(野村の実践「論語」)の中で、「個性の定義」と言いますか、”真の個性” について語っておられる一節があります。
厳しい表現ながらも、ものすごく的確だと思いますので、以下にそれを要約、記させて頂きます。

 

「自分らしさ」は、時として「わがままな自己満足」に過ぎず、単なる目立ちたがり屋が虚飾によって内面の拙(つたな)さや、幼さを隠蔽しているだけである。
“真の個性”とは、他人の認知があって初めて成立するもの。
世のため、人のために役立ってこそ活きてくる「個人の特性」のことを指すのだ。
自分勝手な行動まで個性呼ばわりされたらたまったものでない・・・。

 

※上の写真は、一昨日訪れた岐阜県中津川市の「博石館」で撮影したもの。本文とは特別関係ありません・・・。