節度ある雑談

2012.05.21
    

『金環日食』の様子です。小さくて見にくいですが、真ん中部分をご覧ください!!

皆さんは、『金環日食』をご覧になられましたか?
名古屋では、午前7時半くらいに『金環日食』を観測しました。
名古屋でコレを見ることができたのは、なんと”932年ぶり”なんだとか・・・。
“平安時代”以来のことなんだそうです。
 
我が家でも、娘二人と妻と私、4人で”世紀の天体ショー”を楽しみました。
次女が通う小学校では、「登校時間をいつもより15分遅らせる」という粋な計らいがなされました。 
写真は、自宅から撮影した空の様子。中央部分に「金環日食」の様子が見てとれます・・・。 
 
 
さて、この辺で「本題」へと移らせてもらいます。
今日は、皆さんの職場においても『金環日食』の話題で盛り上がっている向きが多いことと思いますが、そうした”雑談”についてです。
 
会社においては「就業時間中の”雑談” はよろしくない・・・」というのが、一般的な考え方でありましょう。
 
しかし、仕事に関すること以外には何の会話も無い”シーン”とした職場・・・、そんな職場って楽しいですか?
 
度を越した雑談は慎むべきだと思いますが、ある程度の”雑談”は必要だと思うのですが、如何でしょう。
 
あくまで、チームで戦っている(仕事をしている)わけですので、『お互いのことを知る』 という意味でも、また、『業務上の無駄を省く』 という意味でも、”節度ある雑談”は必要だと思うわけです。
 
『業務上の無駄を省く』と言われても、ピンとこない方もいらっしゃるかも知れませんね。
逆に、「雑談しているほうが時間の無駄だろ」と思ったりして・・・。
 
私が言わんとすることは、こういうことです。
お互いが、今どんな仕事をしているかを把握し合っていれば”重複業務”がなくなるはずです。
当社の業務で言えば、誰かが急遽、法務局へ謄本等を取得しにいく必要性が生じたとしましょう。
別の誰かも法務局に用事があったような場合、その事実、相手の行動を知っていたら、どちらか一人に任せることができ、もう一人は他の仕事に時間を使えるわけです。
 
モスバーガーの創業者である櫻田慧さんは、社内各部署の”雑談”を極めて重視しておられたようで、各部署のリーダーには 「”雑談”を通して、スタッフの関心事項を詳細に把握しておくように」という指示を出していたのだとか・・・。
 
いくら中小企業といえども、経営者が社員各人の関心事項を把握するのは結構難しいことでありましょう。
私自身も、たかが30数名規模の会社でありながら全然出来ていないと思います。
 
しかし、「社員が今、何を考えているか」を把握することは、経営上の大きな問題でもあるわけです。
あるビジネス書には、この点について無頓着なようでは”経営者失格”とまで記してありました。
 
これは、何も経営者に限ったことではありません。
当社の各部門のリーダーには、この点をよく理解して組織運営にあたってもらいたいと思っています。
 
そんな意味では、(節度ある)”雑談” をし易いよう、リーダー自らが「ユーモア」のセンスを磨いたりもしながら、そういう雰囲気を職場内に醸成していくことが必要となってきます。
 
得手不得手を言っている場合ではなく、それもリーダーの大事な仕事の一つと認識しておくことが大切だと思います・・・。