このところ「緑内障」が進み、読書をする機会がめっきり減ってしまった私、そんなことで新規に本を購入することも少なくなった私ですが、先日、自宅屋根裏部屋にて本棚の整理をしていた際に一冊のビジネス書が目に止まりました。『社長のノート』(長谷川和廣・著/かんき出版)というもので、10年以上前に読んだものです。
当時のビジネス書にはどんな内容が記してあったんだろうか?と思い、ザッと目を通してみました。 当時の私は、大事な部分に鉛筆で波線を引きながら読み進めており、あちらこちらに波線だらけです。
波線が引かれている箇所に、昨今の経済環境下において厳しい企業間競争を勝ち抜いていくには、『SKSS』 がカギとなるという旨の記載があります。
『SKSS』とは、「差別化戦略」・「価格戦略」・「集中化戦略」・「隙間戦略」の頭文字で、最低でも、これら4つの戦略のうちのいずれかを推進していかねばならないと記してあります。
そして、この中のどれか一つでも成功すれば、企業は生き残れる可能性が持てるというふうにあります。
また、このことは決して「企業」に限ったことではなく、「個人」についても当てはまるという記載も。それぞれを個人レベルに落とし込むと次のようになります。
★「差別化」⇒
他の人とは違った長所のある人
★「価格」⇒
コストパフォーマンスの高い仕事ができる人
★「集中化」⇒
専門分野を持つスペシャリスト
★「隙間」⇒
他の人がしない仕事ができる人
このうちの一つにも当てはまらないような場合は、かなり危険だと記されていますが、読者の皆さんは大丈夫ですか?
“のほほ~ん” としていたら、企業も個人も生き残れない時代です。何もしないで、「嵐が過ぎ去るのを待っていよう」なんて悠長な考えは通用しない、今はそんな時代なのです。
「常に切磋琢磨」、「現状維持は後退である」・・・、これらの言葉を念頭におきつつ、毎日を大切に、かつ、真剣に送っていかねばなりません。
さて、これら戦略について個人的な見解です。
この本に改めて目を通し、これら戦略の重要性については、当時も今も変わっていないように思います。私が当時から進化をしておらず、同じ考え方でずっと今まで来ているのか?
決してそうではないと思うのです。
今の時代であっても『SKSS』、これを突き詰めていけば、生き残れる、いや、“勝てる” と信じます。
ちなみに、当社が突き詰めていこうと思う戦略は「集中化」であります。
昨年度、組織改編を行なったのもその一環ですし、今年度の企業スローガンとして掲げる『足下を掘れ、そこに泉あり』の意味するところもここにあります。
しかし、一言に「集中化」といっても、様々な「集中化」が考えられますし、それに対する弊害も当然あるはずです。頭の中で色々とシミュレーションしながら、究極の「集中化」を突き詰めて参りたいと思います。
※写真は、4月5日(水)に開催した今年度の『経営方針発表会』での一コマです。
今日のテーマに合った適当な写真が見当たりませんでしたので、これを用いさせてもらいました。
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