
賃貸マンションやアパートで間取りを変更することのメリットといえば、やはり何と言っても入居率のアップです。人気の間取りに変更することにより、入居者募集の際に間口が広がるというメリットがあります。
今回のように、2DK→1DKにすることによって従来は二人暮らしの「新婚さん」「ファミリーさん」を対象にしていた間取りが、一人暮らし「単身さん」も対象にすることができる間取りになるということです。
ただし、ここで気をつけていただきたいのは、ただ単に間取り変更をするだけではなく、想定される入居者像に好まれる設備等も変更・増設する必要があるということも考慮してください。
賃貸マンションやアパートで水廻り設備を交換することのメリットといえば、やはり何と言っても入居率のアップです。入居を希望するお客様が、最初に内見(お部屋を見学)したときの第一印象が格段にアップするのです。築年数が古い建物であれば、なおさらその傾向は強まるといえるでしょう。
さらに老朽化に対するリスク回避の観点からいえば、防水性を高めるというメリットもあります。建物を長期間に渡って維持するために必要な機能である「防水性」を保つことが、長期の安定経営にも繋がってくるからです。
360度パノラマ画像
間取りイメージ
入居者募集を考慮して、ニーズの高い単身者・新婚さん向けの間取りへ変更します。
洋室はアクセントクロスで、おしゃれ度をアップ。
もともと和室だった部屋を洋室に変更するため、床を上げてフラットになるように調整します。
扉をオープンにして、広めの1Rとしても使えますね。
和室と洋室の間の壁を取り払ってひとつの部屋にします。
360度パノラマ画像
LIXIL BW 1116サイズ
洗面には独立洗面化粧台を設置します。(W600)
もともとは洗面が浴室と一体になっていましたので、独立させることで入居募集の面からもアピールポイントになります。
右側の洗濯パンも交換
退去に伴うリノベーション提案だったのですが、長期での入居だったということもあり、耐用年数的にも水廻り設備の交換を含めたプランをご提案する必要がありました。
オーナー様の賃貸経営に対する方針が、「長期で安定経営をしたい。」という方針でしたので、リノベーション後の入居者募集を考慮したプランが望まれます。
間取りの変更に関しては、想定される入居者像を考慮したうえで、過去の間取り変更の事例を参考にしながら最適なプランを計画しました。
ところで、このプランに対して想定される入居者像は「単身者」または「新婚さん」になりますが、単身者の場合は、独立洗面化粧台の設置を最優先でプランに入れなければなりません。
浴室と一体型の洗面は単身者に敬遠されがちだからです。女性の単身者ならなおさらその傾向はもっと強まるでしょう。
幸いなことに、オーナー様の提案のもと追焚機能付き浴室を新調したことで、さらに入居者募集がしやすくなりました。
おかげさまで、その後の入居者募集活動がスムーズに運んだのは言うまでもありません。
リノベーションプランを作成するときは、この「入居者目線」ということを常に意識することが大切だと改めて感じました。
間取り変更を伴う大がかりなリノベーションの場合、実際にそのお部屋に住む入居者さんにとって使い勝手の良い間取りにしなければなりません。
もちろん、設備面でも機能性や操作性などを考慮したプラン設計をする必要があります。
「せっかく広いお部屋なのに、隣の部屋との段差があって使いづらい。」というのでは困ります。
床を少し上げることによって、段差を解消しフラットな空間になるように工夫してみました。
予算内でできる最大限のリノベーションプランをご提案することが私たちの腕の見せどころでもあります。
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