たたき

2023.03.05
リノベーション用語  

玄関の土足で入る土間の部分

英語表記:genkan
玄関のたたきとは、おもに日本の伝統的な建築や家屋における特定のスペースを指す言葉です。一般的に、玄関の入り口に設けられた小さなスペースを指します。もとは土と石灰とにがりを混ぜ、たたき固めて仕上げたもの。珪藻土やしっくい、コンクリートの土間もたたきと呼びます。

主な特徴と利点

1.靴を脱ぐ場所として使われる

玄関のたたきは、外から帰宅したり、外出する際に靴を脱ぐ場所として使われます。日本の文化では、屋内に入る際には靴を脱ぐことが一般的であり、そのために玄関のたたきが重要な役割を果たします。

2.屋内との段差がある

玄関のたたきは一般的に床のレベルが低くなっており、屋内との段差があることが特徴です。これは、外から持ち込んだ汚れや雨水がたたきに溜まることで、屋内に直接入らないようにするためです。また、靴を脱ぐ際に座ることができるように、玄関のたたきには椅子や小さなベンチが置かれることもあります。

最近では、近代的な住宅では「玄関ホール」としてより広いスペースが設けられることもありますが、伝統的な日本家屋や一部の建物では、依然として玄関のたたきが存在しています。このような日本の伝統的な建築要素は、日本の文化や習慣を反映したものとして重要視されています。