ユニットバス

2023.03.11
リノベーション用語  

一体成型された浴室のこと

ユニットバスとは、一体成型された浴室のことを指します。住宅やマンション、アパートなどで一般的に使用されている浴室の形態の一つです。一体成型とは、浴槽、シャワーエリア、壁、床などが一つのユニットになっており、工場などで製造された完成品が、施工現場に運ばれて取り付けられる形式の浴室を意味します。

【 不動産用語でのユニットバスとは意味が異なる!? 】
● 不動産業者の間取り図で「UB」という表記があります。これは「ユニットバス」と読みますが、建築用語のそれとは意味が異なります。この不動産用語での「ユニットバス」とは、浴槽・洗面・トイレが一緒になっていることを意味する場合が多く、「3点ユニット」などとも言います。また、これとは反対に「バス・トイレ別」・「セパレートタイプ」という表現があります。これは、わざわざ「浴槽とトイレが別々に別れていますよ」という意味を含んで表現している不動産用語なのです。

主な特徴と利点

1.短期間で仕上がる

ユニットバスは、施工が比較的容易で迅速に行えるため、工期の短縮や施工ミスの軽減が期待できます。また、一体成型の構造により、浴室内部のシーリングや接合部の問題が少なく、水漏れのリスクを低減することができます。

2.保湿・防音性にすぐれ掃除がラク

湯が冷めにくい浴槽、すべりにくく冷たくない床、掃除のしやすさなどの機能性にすぐれるのがユニットバス。水漏れでマンションやアパートの下階に迷惑をかけたり、戸建ての構造材が腐る心配が少ないのが特徴。

3.サイズやデザインも多様

デザインやサイズも多様で、コンパクトな空間に適したタイプから広々としたものまで幅広いバリエーションが存在します。浴室の広さは、0.75坪~1.25坪のパターンが一般的。バス水栓を壁づけにするかデッキタイプにするかで、設置できる浴槽のサイズが決まります。さらに、付属品や機能の選択肢も豊富で、機能的な浴室を実現することができます。

なお、ユニットバスは一体成型されているため、交換やリフォームの際には一体で取り替える必要がありますが、総合的な利点を考慮すると、多くの住宅やマンション、アパートで愛用されている浴室の形態です。